2022年阪神カップ過去データと予想分析

第17回　阪神カップ（Ｇ２）

2022年12月24日（土）阪神競馬場　芝1400ｍ

阪神競馬場がリニューアルオープンされた06年に新設された重賞レース、阪神カップ。今年で17回目を迎え、Ｇ１競走のない芝1400ｍ戦では最高峰に位置づけられている。スプリンターズＳやマイルチャンピオンシップなどのＧ１に出走した馬が出走し、ハイレベルな争いとなる。これまでリアルインパクト（13、14年）などが連覇を達成している。昨年はグレナディアガーズが勝利した。今年はどんなレースになるだろうか。過去のデータから傾向を占う。

阪神カップ過去10年間結果

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阪神カップ過去10年間結果

阪神カップ過去10年間結果前走レース

阪神カップ
人気別過去データ

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前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

１番人気は不振

平均配当は馬連が7417円、３連単は14万3992円。馬連は3000円以上が８回と荒れている。１番人気【1.0.2.7】は複勝率30％と不振。２番人気【1.2.2.5】と３番人気【3.2.1.4】は複勝率50％を超えており、まずまず。７番人気以下が３着以内に10頭も来ており、人気薄の激走に注意したい。

人気の関西馬は危険！

古馬の芝マイル戦線は関東馬が強いことでも知られているが、芝1400ｍのこのレースはどうだろうか。関西で開催されるにもかかわらず、勝率、連対率、複勝率すべてで関東馬が圧倒的に好成績を残している。また、単勝回収率でも関東馬は110％と高く、関西馬は55％にとどまっている。１～３番人気の成績を比べると、関東馬【4.1.1.4】は複勝率60％と安定しており、関西馬【1.3.4.12】は未勝利で複勝率は40％。人気を背負った関西馬はあまり信頼できない。ただし、昨年は関西馬が上位３着を独占したように、好走馬の数では最近は関西馬が多い。

【人気別成績（過去10年）】

所属 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦 6-4-2- 35 12.8% 21.3% 25.5%
栗東 4-6-8-107 3.2% 8.0% 14.4%

前走マイルＣＳの１番人気は危険！

ステップレースはマイルＣＳ組【4.5.5.28】が中心。ただ、マイルＣＳの１～５着馬【1.2.2.6】は成績が今ひとつで、マイルＣＳ組が１番人気だと【0.0.1.4】連対ゼロ。マイルＣＳで10着以下だった馬【2.3.2.17】は複勝率29.2％と好調で、巻き返すケースが目立っている。 　それ以外のステップで目立ったレースはなし。Ｇ１のスプリンターズＳからの直行組【1.1.0.13】はあまりよくない。

【前走マイルＣＳ組の成績（過去10年）】

マイルＣＳの着順 成績 勝率 連対率 複勝率
１着 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
２着 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
３着 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
４着 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
５着 1-1-0-0 50.0% 100.0% 100.0%
6～9着 1-0-1-5 14.3% 14.3% 28.6%
10着～ 2-3-2-17 8.3% 20.8% 29.2%

３歳が強く、人気の６歳は買い

年齢別の成績では、複勝率はどの世代も似たようなものだが、複勝率では３歳【3.3.3.22】が29％と高く、６歳以上はあまりよくない。ただし、６歳が１～３番人気に支持されると【2.0.0.2】勝率50％となかなかの成績を残している。

栗東坂路でラスト１ハロンの遅い馬は危険

過去10回のデータから阪神カップの調教パターンの傾向を探った。好走馬がもっとも多かったのは栗東坂路組【3.6.7.85】だったが、複勝率15.8％と好走確率は低かった。成績が良かったのは美浦南坂路組【4.0.0.12】勝率25％、美浦南Ｗ組【2.2.2.17】複勝率26.1％だった。

栗東坂路組のラスト１ハロン別の成績は、12秒9以下【3.6.6.61】は複勝率19.7％とまずまずだったが、13秒0以上【0.0.1.24】は複勝率4％と散々な結果だった。栗東坂路組でラスト１ハロン13秒以上の馬は危険といえる。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 3-6-7-85 3.0% 8.9% 15.8%
ＣＷ 1-0-1-22 4.2% 4.2% 8.3%
美浦 南坂路 4-0-0-12 25.0% 25.0% 25.0%
南Ｗ 2-2-2-17 8.7% 17.4% 26.1%
その他 0-2-0-6 0.0% 25.0% 25.0%

【栗東坂路組のラスト1ハロンのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～12秒9 3-6-6-61 3.9% 11.8% 19.7%
13秒0～ 0-0-1-24 0.0% 0.0% 4.0%

2022年阪神Ｃ（Ｇ２）調教状態＆コメント

エントシャイデン　坂井瑠星

調教状態

ＧⅠ出走馬相手に、肩ムチを入れた程度。かなり行きっぷりがいい。年齢を感じさせない見た目で元気一杯。

オパールシャルム　松若風馬

調教状態

凄い気合乗りで、持ったまま最後までスピード感十分。ただ、前走時も文句なしの動きだっただけにアテには。

カイザーミノル　荻野極

調教状態

未勝利馬相手ではあったが、楽々と先着。ひと叩きされて行きっぷりが良くなってきた。上積みが見込めそう。

キングオブコージ　横山典弘

調教状態

ゴール前は気合づけのステッキが数発入ったが、反応はひと息。格下相手に脚いろで見劣る形になった。ここ２週、時計は悪くないのだが、動き自体はやや物足りず。

厩舎コメント

(慣れ見込み)安田翔師――これまでレースの当週はコース追いでしたが、前走から坂路にしています。まだコースほどうまく推進はできませんが、前走時よりは上達してきましたよ。1400ｍへの慣れも見込みたいところです。

グレナディアガーズ　Ｃ．デムーロ

調教状態

海外遠征明けで半年ぶりの一戦になるが、攻め量は十分。１週前に初めてＣＷで６ハロン80秒割れの好時計を出しており、最終追い切りは坂路でサッと。反応鋭くグイッとひと伸びし、迫力満点の動きを披露した。態勢整う。

厩舎コメント

(久々でも)福永助手――体調が整わず、復帰の予定が延びましたが、帰厩後は順調です。今週の動きも良かったですね。久々は苦にしませんし、昨年はこのレースを勝っています。いいイメージで乗ってくれれば。

ダイアトニック　岩田康誠

調教状態

日曜に速い時計を出している分、最終追い切りはサラッと。四肢の運びがスムーズで、スイスイと駆け上がってきた。馬体にも緩みはなく、いい仕上がりで臨めそう。

厩舎コメント

(いい形で)安田隆師――この時季は体調がいいタイプ。変わらずに順調ですよ。阪神1400ｍはベストの舞台。あとはスタートさえ決まればと思います。いい形でラストランを飾れれば。

ダイメイフジ　菱田裕二

調教状態

格下相手も手応え優勢。少し素軽さは出てきたが、このメンバーで一変が期待できるほどの気配では……。

トゥラヴェスーラ　鮫島克駿

調教状態

程よい気合乗りでキビキビとした動き。先週ビシッと追われている分、上がり重点だったが、終いの伸びは目についた。ひと息入ったものの、力は十分に出せるはず。

厩舎コメント

(差はなく)西岡助手――放牧に出して太めが残っていましたが、追う毎に上向き。ここ２戦と同様のデキで臨めそうです。阪神1400ｍは２、４着。前走も外から差されたとはいえ、差のない競馬でしたからね。何とかタイトルを。

トリプルエース　福永祐一

調教状態

先週に続いてしっかりと追われ、好時計でまとめてきた。脚取りも確か。もう本調子と見ていいだろう。

厩舎コメント

(楽しみ)斉藤崇師――復帰したあとは普段から余計なことをしなくて、レースで安定感が出ました。具合は本当にいいですよ。ここでも楽しみです。

バスラットレオン　川田将雅

調教状態

相手も無理はしていなかったが、楽に先着。行きっぷりの良さは目についた。久々の前走を叩いて大幅に良くなったというほどではないものの、雰囲気はいい。

厩舎コメント

(芝でも)安藤助手――坂路でも依然いい動きをしますし、前進気勢が強くなっているので、距離短縮もプラスでしょう。もともと芝で走っていた馬。逃げなくても競馬はできますしね。

プルパレイ　西村淳也

調教状態

毛ヅヤが良く、見栄えする馬体。脚捌きも力強い。復帰後の２走も大敗に終わっているが、状態面に不安なし。

ミッキーブリランテ　和田竜二

調教状態

格下相手に手応えで完全に見劣る。内にモタれて動きもパッとしなかった。このところ稽古であまり動かなくなっているのは確かだが、これではちょっと推しづらい。

メイショウチタン　国分恭介

調教状態

馬なりで52秒０の自己ベスト。ただ、ラストは13秒台。鋭さを欠いて見た目には地味な動きだった。ここでは。

ライトオンキュー　古川吉洋

調教状態

上がり重点とはいえ、終いの伸びは抜群。躍動感と推進力に溢れる走りで、一気に駆け上がってきた。太く見せがちな腹構えも締まってきており、気配は更に良化。

ラウダシオン　B.ムルザバエフ

調教状態

馬場の荒れた時間帯でテンから飛ばす。その分、終いは舌を出して苦しがったが、好時計をマークした。欲を言えばもう少し落ち着きが欲しいが、馬は文句なし。

ルチェカリーナ　Ｍ．デムーロ

調教状態

ジョッキーを乗せた１週前のコース追いが上々。今週は坂路でサッと流す程度だったが、ブレのないフォームで軽やかに登坂。毛ヅヤも冴えており、状態はいい。

ルプリュフォール　武豊

調教状態

毎回行きたがるが、今回はマシな方。それでも終いは一杯一杯。ただ、これがこの馬のスタイル。好調。

厩舎コメント

(待機)松永幹師――前走が惜しい内容でした。その後は放牧に出して、得意の阪神1400ｍまで待機。展開ひとつでしょうから、流れが速くなれば。

ロータスランド　岩田望来

調教状態

同じ厩舎の馬を並ぶ間もなく交わし去ってきた。この行きっぷりを見ると、１ハロンの距離短縮は好材料だろう。ハツラツとした動きで馬体も充実。前進が見込める。

厩舎コメント

(見直したい)辻野師――前走は勝ちにいくレースを。抜け出したらフワッとするところがありました。それに本質的にマイルはギリギリだったかと。今回は内回りの1400ｍと、能力を存分に発揮できる舞台。見直したいです。

2022年阪神Ｃ予想

管理人の予想印

◎ グレナディアガーズ
○ ダイアトニック
▲ バスラットレオン
◇ トゥラヴェスーラ
△１ ルプリュフォール
△２ ロータスランド
△３ キングオブコージ

◎グレナディアガーズ

海外遠征帰りで少し休養も長くなったが、帰厩してからは順調に調整が進み、むしろ昨年よりいいくらいの状態に仕上がった。距離的には1400メートルがベストで阪神も得意のコース。連覇十分。

○ダイアトニック

芝1400メートルでは（７．１．１．０）。阪神コースも（３．０．１．０）。この舞台の適性の高さなら◎以上。ここがラストランで仕上げも抜かりなし。立ち回りひとつ。

▲バスラットレオン

帰国緒戦の武蔵野Ｓが惜しい３着。芝、ダートは問わないタイプで距離短縮もいい方に出そう。今の阪神なら押し切りまで。

◇トゥラヴェスーラ

なかなか勝ち切れないが、常に小差。どんな状況でもひと脚は使える。仕掛けるタイミングが噛み合えば圏内に。

あとは、
ルプリュフォール、ロータスランド、キングオブコージ
に注意。

買い目

馬連

軸18
相手14、７、４、16、10、15

３連単

１着18
２着14、７、４、16、10、15
３着14、７、４、16、10、15

３連単

１着14、７、４、16、10、15
２着18
３着14、７、４、16、10、15