2023年京成杯オータムハンデキャップ過去データと予想分析

第67回 京成杯オータムハンデキャップ（Ｇ３）

2023年9月10日（日）中山競馬場　芝1600ｍ

夏のローカル開催が終わり、中央場所に戻って秋の中山開催を迎える。その開幕を告げる重賞レース、京成杯ＡＨ。以前は「京王杯オータムハンデキャップ」のレース名で行われていたが、98年より現在と同じ「京成杯オータムハンデキャップ」となった。独特なコース形態である中山の芝1600ｍ、ハンデ戦のＧ３、夏に休んでいた馬が多数いるなどの理由から、一筋縄ではいかないことが多い。また、サマーマイルシリーズの最終第４戦に位置づけられており、シリーズチャンピオンを狙う馬の動向にも注目が集まる。昨年はファルコニアが勝利した。今年はどんなレースになるだろうか。過去のデータから傾向を探ってみる。

京成杯オータムハンデキャップ過去10年間配当金

京成杯オータムハンデキャップ過去10年間結果

京成杯オータムハンデキャップ過去10年間結果前走レース

京成杯オータムハンデキャップ
人気別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
前走レース名別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
前走着順別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
前走コース別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
単勝オッズ別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
騎手別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
枠番別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
前走上り3F別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
前走人気別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
前走クラス別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
前走場所別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
前走距離別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
脚質別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
年齢別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
馬体重過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
ハンデ別過去データ

京成杯オータムハンデキャップ
種牡馬別過去データ

7番人気が狙い目

平均配当は馬連が1万2044円で、３連単は32万4361円と荒れている。１番人気【4.0.1.5】は複勝率50％、２番人気【1.1.2.6】は複勝率40％とどちらも微妙。７番人気【1.0.3.6】が複勝率40％と狙い目。二桁人気【1.4.2.54】は７頭が馬券に絡んでおり、激走注意。１着馬は10頭中８頭が１～４番人気だが、２、３着馬は20頭中13頭が６番人気以下。ヒモ荒れに警戒しよう。

58キロが好成績、52～53キロの軽量馬も好調

トップハンデは【0.1.1.10】とまずまず。斤量別の成績では58キロ以上【1.1.1.3】が複勝率50％と好結果だが、57キロ台【0.2.0.22】はイマイチ。軽いハンデは52～53キロ【3.3.1.18】が複勝率28％とまずまずだが、51キロ以下【0.0.0.4】は全滅。

３勝クラス組なら上位人気馬

ステップレースで目立つのは、京成杯ＡＨと同じ芝1600ｍの重賞・関屋記念組【2.5.3.43】だが複勝率は17.3％と低い。関屋記念組が京成杯ＡＴで１番人気に支持されると【0.0.0.2】と全滅で、２～４番人気【2.1.0.6】は複勝率33.3％とまずまずの成績を残している。中京記念組【3.0.2.13】は最多の３勝を挙げてまずまず。 　クラス別では、３勝クラス組【3.0.0.6】が３勝しており、勢いに乗った馬の連勝に注意が必要だ。３勝クラス組は京成杯ＡＨで４番人気以内【3.0.0.1】なら信用できるが、人気薄は厳しい。

ＮＨＫマイルＣ組の３歳馬はあまり信頼できない

年齢別では、牡・セン馬は３歳【1.0.3.12】が複勝率25%と強く、５歳【5.2.2.29】も同23.7％とまずまず。牝馬はどの年齢もそれなりに走っており、全体で【3.5.1.25】複勝率26.5％と好調だ。前走ＮＨＫマイルＣを使った３歳馬【0.0.2.6】は成績が振るわず、ＮＨＫマイルＣの３着以内馬は４頭中１頭しか京成杯ＡＨで馬券に絡んでいない。

栗東坂路でラスト2ハロンの遅い馬は危険

過去10年の追い切りのコース別成績を調べたところ、好走馬が多かったのは栗東坂路【5.2.3.41】で複勝率19.6％、美浦南Ｗ【4.2.3.43】同17.3%と平均的だった。 　もっとも好走馬が多かった栗東坂路組のラスト２ハロンのタイムを調べたところ、25秒２以下【4.1.2.21】は複勝率25％とまずまずで、25秒３以上【1.1.1.20】は同13％と成績が良かった。栗東坂路でラスト2ハロンの遅い馬は危険といえる。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 5-2-3-41 9.8% 13.7% 19.6%
ＣＷ 0-4-2-9 0.0% 26.7% 40.0%
Ｐ 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
美浦 南坂路 1-1-1-16 5.3% 10.5% 15.8%
南Ｗ 4-2-3-43 7.7% 11.5% 17.3%
南Ｐ 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
その他 0-0-0-4 0.0% 0.0% 20.0%

【栗東坂路のラスト2ハロンのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～25秒1 4-1-2-21 14.3% 17.9% 25.0%
25秒2～ 1-1-1-20 4.3% 8.7% 13.0%

2023年京成杯オータムＨ（Ｇ３）調教状態＆コメント

アスクコンナモンダ　西村淳也

調教状態

相手の真後ろを追走して、馬なりで11秒２。非常に前進気勢が強く、モチベーションの高さを感じた。馬体もキチッと仕上がった。いきなり能力全開か。

厩舎コメント

(相手強化)福永助手――休み明けの分、少し緩さはありましたが、今週のひと追いで何とか態勢は整いました。前走の勝ち方は強かったのですが、今回は重賞。相手強化でどうかですね。

インダストリア　Ｃ．ルメール

調教状態

ムキになる面はあるが、しっかり我慢はできていたか。全身を使って推進力は満点。力は十分に出せる状態。

厩舎コメント

(急仕上げも)佐藤良助手――放牧を挟んでここは予定通りですが、放牧先でも右前の爪の状態がもうひとつで乗り出しが遅れて少し急仕上げです。ただ、ここ２週で状態は上がってきたし、折り合いがスムーズで得意な舞台の中山マイル。ハンデは想定内でこのメンバーで力を出せれば。

ウイングレイテスト　松岡正海

調教状態

追走して楽に同入。相変わらず低い重心で、全身を目一杯に使って集中力満点。毛ヅヤも抜群で文句なし。

厩舎コメント

(Ｂ着用)畠山吉師――いい格好で回ってくるのに追ってからがもうひとつ。年齢的なものもあるかもしれないが、この中間からブリンカーを着けている。鞍上も効果は感じているし、実戦でもうひと押しが利けば。

グラニット　嶋田純次

調教状態

時間帯を考えれば楽々11秒台の伸び脚は立派。回転が速くて機敏さ溢れる動き。気合も乗ってきた。

シャイニーロック　酒井学

調教状態

直線に向くまで手綱を抑え、追われてからそれなりに伸びているが、数字の印象ほどの切れはなし。変身は？

ソウルラッシュ　松山弘平

調教状態

文句なしの数字で脚取りもパワフルだったが、久々で体にはいくらか余裕を感じる。８分程度のデキだろうか。

厩舎コメント

(運動量増やし)兼武助手――太めが残りやすいタイプですから、帰厩後はプール調整も併用しながら、運動量を増やしてきました。動きも良く、輸送でちょうど良くなりそうですね。ハンデは背負いますが、中山とは相性もいいですから、見直したいところです。

トーセンローリエ　菅原明良

調教状態

この馬にしては馬体をふっくら見せている。少しムキになる面はあるが、推進力十分。体調はいい。

厩舎コメント

(馬体維持し)小笠師――前走もいい内容でしたが、距離は微妙に長かったです。今回はベストの条件でハンデも魅力。もっと馬体は増えていいけど、前走の数字は維持しているし、ここでも楽しみはあります。

ミスニューヨーク　Ｍ．デムーロ

調教状態

調教はいつも良く見せるが、今回も軽快なフットワーク。栗東に帰厩後も順調で、いつもの気配にある。

ミッキーブリランテ　津村明秀

調教状態

騎手騎乗だったが、２歳新馬相手に手応えで完敗。調整自体は順調だが、年齢的にも上積みは見込みづらい。

メイショウシンタケ　浜中俊

調教状態

気性が難かしい馬だが、この馬としてはリラックスしている方。毛ヅヤがピカピカで皮膚に張りがある。やや頭が高いのはいつも。少なくともデキ落ちはない。

厩舎コメント

(流れ次第)千田師――前走は速い上がりを使っているように能力は確か。頭数も落ち着いているので、捌きやすいと思います。うまく流れが向けば。

ラインベック　石橋脩

調教状態

先週ＣＷで長めを追い、今週は坂路で上がり重点。ここ２走と同じで、暑い時季を思えば意欲的。好調キープ。

厩舎コメント

(去勢効果は確実)友道師――崩れたのは道悪の３走前だけ。今は普段も当日も落ち着きが窺えますし、最後まで集中して走れているように去勢の効果は確実。３月に中山の1600メートルで勝っていますし、今回も自分の競馬ができればチャンスはあると思います。

2023年京成杯オータムＨ予想

猛暑で、暑熱対策を講じている中で、サマーシリーズのあり方は見直すべきだろう。それはさておき、サマーマイルシリーズで記録的に優秀なのは米子Ｓだけ。米子Ｓの上位馬３頭にはサマーマイル優勝のチャンスがあるが、さてどうなるか。重ハンデ馬をどう評価するかを、今回の最大のテーマとし、ハンデ別の考察を試みた。

◎ソウルラッシュ

今年の芝のハンデ重賞で、59キロは（２.０.０.４）。ヴェルトライゼンデが日経新春杯を、カラテが新潟大賞典を勝った。実績のある強い馬は強い。ＧⅡ優勝馬がＧⅢ初出走なら、実績を支持したい。

○インダストリア

今年の芝のハンデ重賞で、58キロは（３.４.０.25）。決して悪いアベレージではない。ダービー卿ＣＴからは２キロ増になるが、左回りと右回りではまるで別馬なので、58キロでもコース適性を信頼。

▲アスクコンナモンダ

今年の芝のハンデ重賞で、４歳56キロは（４.１.４.14）。まさに、ピンポイントハンデと言ってもいい。前走タイムは平凡だが、着差以上に強い勝ち方。馬場が回復して高速馬場になった時の対応が鍵。

◇ラインベック

今年の芝のハンデ重賞で、57キロは（２.１.１.41）。語弊はあるが、下手な鉄砲数打てば当たる的な成績で、信頼に足る数字ではない。負担重量の基準が変わったことから、昨年までなら56キロのレベルに該当。57キロは抑えに回した。

管理人の予想印

◎ ソウルラッシュ
○ インダストリア
▲ アスクコンナモンダ
◇ ラインベック
△１ トーセンローリエ
△２ メイショウシンタケ
△３ ウイングレイテスト

買い目

単勝/複勝

２

馬連

軸２、５
相手２、４、５、８、９、10、11