2023年プロキオンステークス過去データと予想分析

第28回 プロキオンステークス（Ｇ３）

2023年７月９日（日）中京競馬場　ダ1400ｍ

96年にはじまったプロキオンＳ。短距離のダートが得意な馬が参戦して、毎年レベルの高いレースが繰り広げられている。通常は中京ダ1400ｍで行われているが、昨年と一昨年は小倉ダ1700ｍでの開催された。これまでゴールドティアラ、ブロードアピール、ブルーコンコルド、ベストウォーリアなど、ダート界にその名を刻んだ名馬が勝利している。昨年は４番人気のゲンパチルシファーが勝利して、重賞初制覇を成し遂げた。今年はどうなるか。過去のデータから、レースの傾向を検証する。

プロキオンステークス過去10年間配当金

プロキオンステークス過去10年間結果

プロキオンステークス過去10年間結果前走レース

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人気別過去データ

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前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

ここ２年は荒れていたが、今年は中京開催

平均配当は馬連が1万1648円、３連単は36万5564円と荒れムード。１番人気【2.2.1.5】は複勝率50％、２番人気【2.2.2.4】は複勝率60％とまずまず。二桁人気は５頭馬券に絡んでおり、しかも４頭が昨年と一昨年。近年は荒れる傾向にある。ただし、今年は中京に舞台が戻る。どんな結末になるか？

人気の４歳が中心

年齢別の成績では、４歳【5.2.0.20】が連対率25.9％と高い。４歳は１～５番人気【4.2.0.8】だと連対率42.9%で、６番人気以下【1.0.0.12】は苦戦。牝馬はあまり出走しないが【0.1.1.6】で複勝率25％となかなか。出走してきたら注意が必要だ。

前走はオープン特別か地方重賞

前走のクラス別ではオープン特別【5.2.9.58】が中心で、１～３着馬30頭中16頭を占めている。それ以外では地方の重賞【3.3.1.27】が好走馬が多い。中央の重賞【1.3.0.22】は複勝率15.4％と不振だ。

前走オープン特別１着馬が強い

前走の着順別成績では、１、２着馬が好調だ。前走１着馬【3.4.4.28】は馬券に絡んだ11頭中８頭が前走オープン特別組で、２頭が前走３勝クラス、１頭が地方の重賞組。前走２着馬【4.1.1.14】は馬券に絡んだ馬が６頭中３頭ずつがオープン特別、地方の重賞組だった。前走６着以下から巻き返した馬は、７頭中６頭が５歳以上。４歳馬の巻き返しの可能性は低い。

栗東坂路でラスト２ハロンの速い馬

過去10年の追い切りのコース別成績を調べたところ、栗東坂路組【7.7.7.74】が圧倒的に好走馬が多く、馬券圏内30頭中21頭を占めていた。栗東ＣＷ組【1.3.2.29】は複勝率17.1％と今ひとつの成績だった。

栗東坂路組の傾向を調べたところ、ラスト２ハロンで25秒１以下【4.5.6.45】が複勝率25％と好成績だったのに対して、25秒２以上【3.2.1.29】は複勝率17.1％と今ひとつだった。栗東坂路組でラスト２ハロンの速い馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 7-7-7-74 7.4% 14.7% 22.1%
ＣＷ 1-3-2-29 2.9% 11.4% 17.1%
その他 2-1-0-17 10.0% 10.0% 15.0%

【栗東坂路組のラスト2ハロンのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～25秒1 4-5-6-40 7.3% 16.4% 27.3%
25秒2～ 2-3-1-34 5.0% 12.5% 15.0%

2023年プロキオンＳ（Ｇ３）調教状態＆コメント

アティード　菱田裕二

調教状態

舌を出して口向きの悪さも見せたが、勢いを感じさせる追い切り。力強さは十分で気配は悪くない。

イフティファール　角田大河

調教状態

相変わらず張りツヤのいい馬体が目立ち、低めに姿勢で力強い伸び。騎手騎乗とはいえ、終い11秒台が出た。

エルバリオ　西村淳也

調教状態

近走は派手な時計を必要としない。内めをサーッと来る感じだったが、大型でも身のこなしが軽く、好調子。

オーヴァーネクサス　藤岡康太

調教状態

中１週の分、攻め軽めだが、いい意味で遊びがあってリラックスして走れていた。使った反動もなさそう。

オメガレインボー　藤岡佑介

調教状態

好馬体で落ち着きがあって、攻め動く相手に先着と反応も上々。毛ヅヤもピカピカ。文句ない仕上がり。

厩舎コメント

(相手強化も)安田翔師――夏場に調子を上げるタイプ。それを思えば、もっと良くなるというイメージでしたが、前走の状態は維持しています。今回は重賞で強いメンバーが相手。当日の天気や馬場傾向、それに枠の並びなどから、組み立てを考えたいです。

ケイアイターコイズ　藤懸貴志

調教状態

体型的なものもあるが、まだ少し太く見せる。ただ、ビシビシ追われて好時計を連発。動きに力強さが出る。

シャマル　坂井瑠星

調教状態

競走中止後になるが、外見上はどこも悪いところがなく、いつも通りの力強い動き。巻き返せるデキ。

厩舎コメント

(改めて)松下師――前走は右後肢跛行で中止しましたが、ダメージは軽くすぐに乗り出しました。稽古もしっかりできて影響はなさそう。久しぶりの中央での競馬ですが、中京コースも悪くないですし、ここは改めて。

ジレトール　松山弘平

調教状態

休み明けを好走した反動もなく、軽快な脚捌き。前走がかなり良く見せたのでそれ以上とはいかないが好調。

厩舎コメント

(更に上向き)松永幹師――先週が軽かったので、テンから出していき、オーバーワークにならない程度に上がりを伸ばしました。状態は更に上向いていますよ。揉まれずにリズム良く走れるかが鍵でしょう。相手は揃いますが、中京とは相性がいいですしね。

タガノビューティー　石橋脩

調教状態

実戦型で攻め時計は出てもあまり稽古は動かないタイプ。新馬相手にやっとこさの先着だが、これで十分。

厩舎コメント

(終い確実)西園正師――前走は一瞬やったかと思ったけどね。それでも強い相手によく頑張った。中間も順調にきている。中京は直線が長くなるので、脚質的には間違いなくいい材料。ブリンカーを着けてから行きっぷりが良くなっているし、終いは確実。あとは馬場だね。良馬場ならまず好勝負ができると思うよ。引き続き57キロで出られるし、何とか重賞タイトルを。

ドンフランキー　池添謙一

調教状態

数字的には前走同様だし、アウトラインも思った以上にスカッと見せて、尚かつパワフル。ただ、反応が思ったより良くなかった。前走以上とはいくまい。

厩舎コメント

(自分の形で)斉藤崇師――ここ目標で順調に進めてこられました。今回は重賞ですが、芝スタートの1400メートルならレースはしやすそう。自分の形で運ばせてどれだけやれるか、試したいです。

フルム　水口優也

調教状態

攻めの動きは常に良く見せる。今回も活気ある走りで姿勢も低い。前進気勢も適度にあって、好気配。

ブルベアイリーデ　荻野極

調教状態

１週前にビシッと追って好時計。その効果か、今週は素軽さが出て、本来のキビキビした動き。好調。

メイショウダジン　酒井学

調教状態

やや頭は高いが、四肢の可動域が大きくなって、動きがダイナミックに。馬体もパワーアップ。いい感じだ。

厩舎コメント

(集中力が鍵)三浦助手――前々回でびっしりと競馬してもらったのが、前走の走りにつながりましたね。ここも力は通用しますが、気の悪さはまだ課題なので、今回も集中して走れればです。

メイショウテンスイ　太宰啓介

調教状態

近２走は崩れているが、攻めの動き、気配からはデキは決して悪くない。余力十分に追走先着。姿勢もいい。

リメイク　川田将雅

調教状態

海外帰りだが、１週前には自己ベストを更新。追う毎に動き、姿勢が良化。久々でも力強さが戻ってきた。

厩舎コメント

(態勢整った)新谷師――デキが上がっていたので楽しみにしていた前走だが、出遅れてしまって……。先週しっかりやっているし、今週は上がり重点。ここまで順調にやってこられたし、動きも文句なし。ここを目標にいい状態で臨めるね。ペースに応じて、どこからでも競馬ができる馬。楽しみ。

ロイヤルパールス　中井裕二

調教状態

前回、ＣＷで好時計が出ていたが、今回は坂路で51秒３をマーク。張りツヤ良く、元気はいいのだが。

2023年プロキオンＳ予想

管理人の予想印

◎ リメイク
○ ドンフランキー
▲ タガノビューティー
◇ オメガレインボー
△１ メイショウダジン
△２ ジレトール
△３ シャマル

◎リメイク

中東遠征で世界レベルの実力を示したが、前走に関しては出遅れが痛かった。十分乗り込まれて帰国緒戦でもいい状態に仕上がっており、この舞台も合う。この枠ならレースも組み立てやすい。いきなり勝ち負けに。

○ドンフランキー

前走は強い向かい風をものともせず危なげない逃げ切り。一段とパワーアップした印象を受ける。この馬にとっても中京ダート1400メートルは適した舞台。脚抜きのいい馬場なら押し切りまで。

▲タガノビューティー

前走は帝王賞も連勝したメイショウハリオに食い下がって２着。ブリンカーを着けてから集中力が増し、確実性がアップ。脚質的に直線の長い中京に替わるのはプラス。決め手勝負に持ち込めれば。

◇オメガレインボー

前走は59キロを背負い、直線で進路を切り替えるロスがあっての勝利。着差以上に内容は強かった。今は1400メートルが最適。久々を苦にしない気性で仕上がりも良好。57キロならここでも侮れない。

　

あとは、
メイショウダジン、ジレトール、シャマル
に注意。

買い目

馬連

軸10
相手７、13、16、12、４、３

3連複

軸10
相手７、13、16、12、４、３