2023年紫苑ステークス過去データと予想分析

第８回 紫苑ステークス（Ｇ２）

2023年9月9日（土）中山競馬場　芝2000ｍ

16年から重賞に格上げされた紫苑Ｓ。00年に中山競馬場の芝1800ｍの４歳（現３歳）牝馬限定のオープン特別としてはじまり、07年からは距離が芝2000ｍに変更された。秋華賞のトライアルとして行われ、３着までに入ると優先出走権が与えられる。14年の２着馬ショウナンパンドラ、16年の２着馬ヴィブロスや17年の勝ち馬ディアドラは、次走の秋華賞で勝利している。昨年はスタニングローズが勝利し、続く秋華賞も制した。出走馬の質が高く、今年からＧ２に格上げされた。今年はどんなレースになるだろうか？　オープン特別時代も含めて、過去10年のデータからレースの傾向を検証する。

紫苑ステークス過去10年間配当金

紫苑ステークス過去10年間結果

紫苑ステークス過去10年間結果前走レース

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人気別過去データ

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前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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枠番別過去データ

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前走上り3F別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走クラス別過去データ

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前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

６番人気に妙味あり

平均配当は馬連が3048円、３連単は４万7684円。馬連は3000円を超えたのが３回だけと平穏。１番人気【3.2.1.4】は複勝率60％とまずまず。６番人気【1.2.2.5】が同50％で狙い目。９番人気以下【0.1.1.84】は苦戦している。

４～９キロのプラス体重が好成績で、マイナス体重は苦戦

夏を休養に充てていた馬が多いこのレース。馬体重の増減に注意する必要がありそうだ。４～９キロプラス体重の馬【3.1.7.28】は複勝率28.2％と好成績を残している。逆に９～４キロのマイナス体重【0.1.1.20】は複勝率9.1％と苦戦している。

オークスを走り、紫苑Ｓ上位人気なら堅実

ステップレースはオークス組【4.4.5.22】が複勝率37.1％と圧倒的。紫苑Ｓで５番人気以内だと【4.3.3.7】複勝率58.8％と好成績。ステップレースは条件戦組が健闘している。２勝クラス組【3.2.1.20】は複勝率23.1％で好走確率もなかなか高い。１勝クラス組【2.3.3.56】は複勝率12.5％と平凡。

ノーザンファームが圧倒的！

生産者別成績ではノーザンファーム【7.3.4.39】が最多の７勝しており、社台ファーム【0.1.2.15】もなかなか馬券に絡んでいる。社台グループ【7.5.6.62】が、馬券圏内30頭中18頭を占めている。とくにノーザンファームは重賞になった2016年以降、ビッシュ、ディアドラ、ノームコア、パッシングスルー、ファインルージュ、スタニングローズと６勝しており、【6.3.3.30】と圧倒的な数字を残している。今年も注目しよう。

【生産者別の成績（過去10年）】

生産者 成績 勝率 連対率 複勝率
ノーザンファーム 7-3-4-39 13.2% 18.9% 26.4%
天羽禮治 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
富田牧場 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
坂東牧場 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
社台ファーム 0-1-2-15 0.0% 5.6% 16.7%
社台コーポレーション白老ファーム 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
下河辺牧場 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
木村秀則 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
三嶋牧場 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
服部牧場 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ダーレー・ジャパン・ファーム 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ビッグレッドファーム 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
杵臼牧場 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
林孝輝 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
Winchester Farm 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%

栗東坂路で助手が騎乗した馬

過去10年の追い切りのコース別成績を調べたところ、美浦南Ｗ組【5.4.6.77】が好走馬が多かったが、複勝率は16.3％と今ひとつ。好走確率が高かったのは栗東坂路組【2.4.1.16】複勝率30.4％だった。 　栗東坂路組の騎乗者別成績を調べたところ、助手【2.4.1.12】が複勝率36.8％と素晴らしく、騎手【0.0.0.4】は全滅だった。栗東坂路で助手が騎乗した馬が狙い目だ。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 2-4-1-16 8.7% 26.1% 30.4%
CW 1-0-0-7 12.5% 12.5% 12.5%
美浦 南坂路 1-1-1-22 4.0% 8.0% 12.0%
南Ｗ 5-4-6-77 5.4% 9.8% 16.3%
南Ｐ 1-1-1-6 11.1% 22.2% 33.3%
その他 0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3%

【栗東坂路組の騎乗者別成績（過去10年）】

騎乗者 成績 勝率 連対率 複勝率
助手 2-4-1-12 10.5% 31.6% 36.8%
騎手 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%

2023年紫苑Ｓ（Ｇ２）調教状態＆コメント

アップトゥミー　田辺裕信

調教状態

中間に速い時計を出して、直前も気合をつけて負荷は十分。追う毎に素軽さが増してきたし、太め感もない。

厩舎コメント

(素質通用)国枝師――放牧明けだが、馬体が増えて成長しているし、しっかり乗り込んで仕上がりもいい。開幕週の中山なのである程度流れに乗ってほしいが、通用する素質はあるからね。

アマイ　佐々木大輔

調教状態

手応えに余裕があり、実戦型にしてはスムーズに動けていた。攻め量の割に太め感も見られない。態勢整う。

エミュー　Ｍ．デムーロ

調教状態

休養前より力感が増しており、フットワークは良化。十分に乗り込み、負荷もかけた。万全の態勢で臨める。

厩舎コメント

(馬体が増えて)和田郎師――１週前の追い切りで終いにしっかりと追ったことで、良くなってきましたね。今週はフォームに気をつけながら調整しました。体に張りが出てきたし、筋肉がついて馬体増で出られそうですよ。

キミノナハマリア　Ｃ．ルメール

調教状態

いつものように、ややスレンダーなボディ。輸送もあって軽めの調整。直線の動きも右手前中心で地味だが、こんな感じでも実戦ではしっかり結果を出す馬。

厩舎コメント

(鞍上に任す)千田師――開幕週向きの先行力はあると思います。春に強い相手に揉まれた経験がここで生きれば。心強い鞍上なので、あとは任すだけ。

グランベルナデット　松山弘平

調教状態

筋肉質の好馬体が目立つ。１週前にビシッと追われて直前は単走で馬なり。手前の変換は少しぎこちなかったが、１ハロン11秒３と切れ味は抜群。好仕上がり。

厩舎コメント

(重賞でも)大竹師――腸炎でオークスは回避したが、発見が早かったから大事には至らず、牧場から順調に調整できた。テンションが上がりやすい馬だが、今週は単走で追い切ってちょうどいい精神状態で出走させられそう。ゲート練習もしているし、中山の2000ｍで前走のように先行して流れに乗れれば重賞でも楽しみ。

シランケド　国分恭介

調教状態

小倉戦から中２週での転戦になるので軽めの調整。迫力は感じないが、スムーズに四肢が出て動きまずまず。

ソレイユヴィータ　西村淳也

調教状態

先週ＣＷで好調教。今週はリズム重視の追い切りだったが、地面を捉えて力強く上がってきた。馬体も成長中。

厩舎コメント

(いい結果を)杉山晴師――１週前にしっかりやって、今週はサッと。全体的に肉づきが良くなって、ふっくらしています。今回はトライアルでメンバーが強くなるし、中山の2000ｍと克服しないといけないポイントがある。能力的にはヒケは取らないと思うので、いい結果を出してほしい。

ダルエスサラーム　坂井瑠星

調教状態

馬体はすっきり仕上がり、動きもキビキビ。ピッチ走法なので一気の距離延長がどうかだが、気配は良好。

ニシノコウフク　永野猛蔵

調教状態

落ち着きが出ているように成長が窺える。もう少し素軽さはほしいが、直前の１本でかなり上向いてきそう。

ヒップホップソウル　横山武史

調教状態

３頭併せの真ん中から抜群の手応えで先着。一歩一歩がしっかりとして、休養前より着実にパワーアップ。もっと落ち着きが出るといいが、かなりいいデキに映る。

厩舎コメント

(好仕上り)阿部助手――数字はあまり変わりませんが、体はワンサイズ大きくなり、中身がしっかりしてきました。ここを目標に仕上がりは良好です。中山で好走歴があるように走りのバランス的に右回りの方が合っています。いいスタートを切って流れに乗った競馬をしてほしいです。

フィールザオーラ　三浦皇成

調教状態

馬場の荒れていた時間帯に好時計をマーク。道中で力んだが、体力強化は窺えた。力を出せる態勢にはある。

フルール　石橋脩

調教状態

１週前ほど動けなかったのは集中力の問題か。少し馬体は立派だが、ビシッと追ったことで絞れてくれれば。

マーゴットミニモ　吉田豊

調教状態

２週連続、本馬場で調整。軽快なフットワークで気配は１週前より良化。直前の攻めでキチッと仕上がるか。

ミシシッピテソーロ　石川裕紀人

調教状態

前２週に速い時計を出しており、直前はリズム重視。落ち着きがあり、折り合いはスムーズ。脚捌きも軽快。

ミタマ　松若風馬

調教状態

久々でも馬体に緩みなく、折り合ってリズム良く登坂。捌きに硬さもなく、動ける状態に仕上がった。

モリアーナ　横山典弘

調教状態

四肢がスッと伸びており、抜群のフットワークで駆け抜けた。落ち着いて走れており、精神面も整っている。馬体も無駄なく仕上がっている。万全の態勢が整った。

厩舎コメント

(距離ＯＫ)武藤師――ひと夏越して、落ち着きが出ましたし、硬さもなく雰囲気はいい。前走は、道中馬場の悪いインを通った分もあり伸び切れなかったが、距離延長に関して鞍上は悪いイメージは持っていなかった。好発進して秋へ向かいたいですね。

ワイズゴールド　笹川翼

調教状態

水の浮いた馬場でもバランスを崩さず加速スムーズ。追うところなく終いまで上々の伸び。状態は高値で安定。

2023年紫苑Ｓ予想

重賞に格上げされた７年前から、実績面では、かなりハードルが高くなった。過去７年の優勝馬７頭中６頭が重賞３着以内の実績があり、この例外は19年のパッシングスルー（フローラＳ４着）だけで、目下重賞優勝馬が３連勝中。また、リバティアイランドの存在を考えれば、ＧⅡ格上げで賞金アップのここが勝負の馬がいてもおかしくはない。

管理人の予想印

◎ グランベルナデット
○ ヒップホップソウル
▲ モリアーナ
◇ エミュー
△１ ソレイユヴィータ
△２ キミノナハマリア
△３ アップトゥミー

◎グランベルナデット

重賞実績はないが、オークスに出走していれば、少なくとも２着ハーパーとは互角の勝負をしていたはずだ。クイーンＣ５着の不本意なレースぶり、忘れな草賞の好タイム勝ちから、重賞レベルにあることに異論はないだろう。

○ヒップホップソウル

オークス６着。オークスは、タイム的に見て、勝ったリバティアイランドでほぼ水準なので、２着以下は記録的には評価できない。ここではオークス最先着馬になるが、直線の短いコースで一瞬の脚を生かすタイプなので、中山なら上位の扱いになる。

▲モリアーナ

掛かる気性と一瞬の脚は、いかにもマイラータイプのイメージだが、父エピファネイアも若い頃はあり余るエネルギーをコントロールできなかった。21年エリザベス女王杯３着クラヴェル（父も同じ、横山典騎手騎乗）を彷彿とさせる。

◇エミュー

中山芝３勝、フラワーＣ勝ちを一応評価しておくが、馬場が回復に向かって高速決着になった時に対応できるかどうかが鍵。できれば、道悪が残った方がいい。

買い目

単勝/複勝

14

馬連

軸３、14
相手２、３、５、10、14、15、16